【胸オペレポ②】手術する施設を決めるまで
こんにちは。
前回の記事では胸オペを決断するに至った経緯を紹介したので、今回はその後の情報収集について書きたいと思います。
前回の記事で紹介したように、自分は神奈川県の【大船T's形成クリニック】で手術をしました。
他に検討した施設は、
です。
※手術に至らなかった理由の紹介も含むため、クリニック名はイニシャルにしています。どのクリニックも日常的に胸オペを行なっている有名クリニックですので、調べたらすぐにわかるかと思います。
国内?海外?保険適用??
胸オペを検討してから決意して手術する施設を決めるまでにしたことは、とにかくあらゆる検索窓に"胸オペ""乳腺摘出手術"と打ち込んで情報収集することです!
情報収集では経験者の方のブログが一番具体的なイメージが湧きやすくてとても役立ちました。
麻酔が痛いとかドレーンが苦痛とか胸オペの失敗とかそういう情報はとりあえず流しつつ、施設選びのために色々調べているうちに見えてきたのは、海外(というか殆どタイ)で手術をするという選択肢が国内と並んでメジャーだということ。
ですけど自分は国内か海外か、という点ではほぼ全く悩むことなく国内を選びました。だって海外行ったことないし怖い…なんなら飛行機もちょっと怖い…しかも初めての海外旅行で観光出来ずベッドの上で過ごすとか辛い…笑
初めての手術なんで、出来る限りの不安は払拭してリラックスして受けたいなと思って。
疑問があったら理解出来るまで質問したいと思いますし、その点はアテンドさんがいれば解消できるのかもしれないですけど、やっぱり気を使う部分あると思いますし、付き添いは気心の知れた人に頼みたいと思いました。
なので全然調べてなくて全く詳しくないですけど、海外のメリットとしては症例数が多くて技術が良い点と、総額にしても費用が抑えられる点のようです。
- ガモンホスピタル
- ヤンヒー国際病院
タイでの手術の場合は殆ど上記2択のようです。
自分が見た感じでは、ガモンホスピタルで手術した方は本当に仕上がりが綺麗です。
ホームページも日本語対応していますし、症例写真も多いので、自分みたく海外に対する不安を重視しなくて、費用を抑えて綺麗に仕上げたい方には本当にいいところなんだと思います。
ちなみに陰茎形成の症例写真もありました。
ガモンの症例写真(乳腺摘出)↓
Mastectomy (Top Surgery) - Kamol Hospital - Thailand Cosmetic & Plastic Surgery
保険適用?
海外という考えは早々に切り捨てて(笑)他に目を引いたのは、"胸オペが保険適用になった"というニュースでした。でもホルモン治療をしていたら適用にならないとか…
自分はホルモン治療してないですし、そりゃ保険効くならありがたいですよね。と思って調べた結果、これも自分には当てはまらないとわかりました。
保険適用の場合はGID治療としての手術になるので、GIDの診断書が必要みたいで。GIDでない自分は保険は適用されないわけですね。
診断書を取ることは出来るんじゃないかと思う。
でもそのために何回もクリニックに通って、事実以上に自分の性別違和を主張して、自分史書いて、それで診断書取れたとしても今度は胸オペのための通院…おっそろしく時間がかかるなって。保険適用での手術何ヶ月も先まで予約埋まってるらしいですしね、しかも嘘を織り交ぜて診断書取ることになるし…
というわけでこれもナシ。
ちなみにホルモン治療をしていたら胸オペが保険適用できないというのは事実のようです。
- ホルモン治療は保険が適用されない
- 保険が適用されない治療と保険適用の治療は併用出来ない(混合治療)
- 混合治療は保険適用出来ないので、ホルモン治療をしていたら胸オペも保険適用出来ない
ということみたいです。
制度の壁なんて言い方しますけど、矛盾しているというか、頭固いですよね。
まあそんな経緯で国内、自費診療での手術に絞り、当初は近場で…と思って、大阪にあるクリニックを検討しました。
【Dクリニック】と【Nクリニック】のどちらか…と思って調べたところ、【Dクリニック】は自分が見た中では料金が最安でした。しかしQ&Aを見たところ、胸オペはFtMのみ可能のようでした。
というわけで【Dクリニック】は選択肢から外れ、もうこれは【Nクリニック】で手術かな…と思ったんですが、これも選択肢から外すことになります。
【Nクリニック】をやめたわけ
【Nクリニック】で手術をするとして、ホームページではわからない点が2つありました。
- GIDでなくとも手術が可能か(診断書は必要か)
- 予防的乳房切除について
ひとつめは見たまんまの意味ですけど、【予防的乳房切除】というのは乳がん予防のために現時点では問題ない乳房を切除する手術で、2013年にアンジェリーナ・ジョリーさんがこの手術を受けたことで話題になり、そのときに自分も関心を持ちました。
前回の記事に記載したように、自分の姉が乳がんを発症しており、乳腺というある意味爆弾を自分の中で飼っていることに不安があったからです。
日本では症例がないのか、術後の胸の状態など詳しいことが調べてもわからなかったのですが、【Nクリニック】ではホームページ に予防的乳房切除の項目があったので、美容目的の乳腺切除と乳がん予防目的の乳房切除、その違いが知りたいと思い、ホームページの無料相談フォームから問い合わせました。
これがそのときのメールの内容↓
ところがこのメールが5日経っても返信がなく、仕事の待ち時間に問い合わせフォームと同じページにある電話番号に掛けたんですね。
そのときのやりとりがこちら↓
N『はい、Nクリニックです。』(だるそうな声)
自分『すみません、○月○日に問い合わせフォームより予防的乳房切除に関する問い合わせをしたんですが、返信がないんですけど。』
N『あー、こちらでは確認できないんで、このお電話でご予約伺います』(だるそうな声)
自分『予約じゃなくて、問い合わせなんですけど』
N『あじゃなくて、問い合わせ…』
自分『いま時間取れないんで、メールで返信お願いしたいんですけど』
N『こちらではメールの確認ができないので~』
自分『いま問い合わせフォームと同じページに記載されていた番号にかけてるんですけど』
N『あはい~』
自分『じゃあどこなら確認できるんですか?』
N『…少々お待ちください』
~長い長い保留(3分はあった)~
N『大変お待たせいたしました。メール確認して返信いたしますので』
自分『そうですか。お願いします。』
そして返ってきたメールがこちら↓
以上!
ないな、って思いました。
確かに医療機関ってサービス業とは違うし、あまり専門的なことを聞くなら一度診察に行くべきだと思いますけど、だったら"医師が無料でお答えいたします。お気軽にご利用ください"って書くのは違うと思うし(どういう質問なら答えれるんだ…)、なによりクリニックの体制として問い合わせに不誠実すぎるだろと。こっちは文章考えて送ったのに、「こちらではわからない」の一点張りで、しようと思えば出来るのに確認しようともしないクリニックを信頼して自分の身体を預けようとは思わなかったわけです。クリニックにとっては日常でもこっちにとっては一大決心で繊細な問題ということを理解して欲しかったです。
件のメールには返信しましたけどね、対応なかったですし。
【大船T's形成クリニック】に決めたわけ
そんなわけで関西での手術は諦めて、改めて全国で探すことに。
こうなると仕上がりの綺麗さを最重視出来るので、またまた検索しまくって経験談や症例を見あさる…。
ここで候補に上がったのが【大船T's形成クリニック】
美容外科だから見た目に対する意識が高い!整形とかの口コミもいい!麻酔痛くなさそう!笑
あと、性自認が《男》でなくても手術を受けられそうでした。
Q&Aに診断書不要と記載がありましたし、ここで手術を受けたFtXの方のブログも拝見したので。
ただ、専門性という観点でいうと東京の【Jクリニック】が優位。【Jクリニック】はGIDが専門で胸オペの症例数も最多だと考えられます。
比較してみたところその他の条件もほぼほぼ変わらず…
症例写真を比較しても大きな差はなく。
じゃあなんで【大船T's形成クリニック】にしたかというと、最後は直感が大きかったです。
まあ見た目を気にしてた分"美容外科"というところに惹かれたのと、上記2施設を比較したと思われる(※名出しじゃなかった)経験者の方のブログで、カウンセリングに両方行って対応が良かったので【大船T's形成クリニック】(おそらく)に決めたという方がいたこと。そしてその方の仕上がりも綺麗だった。
実際自分も電話で問い合わせをしてみたところ驚くほど丁寧でした。
というわけで【大船T's形成クリニック】での手術を決めました。
この後、このクリニックに決めたことについて後悔はひとつもなく、本当にこのクリニックで良かったと思いました。
次回は問い合わせから初診が終わるまでを書きます。
補足:症例写真ですが、経験者の方のブログだけでなく、クリニックのホームページなどで見ることが出来ます。
【大船T's形成クリニック】と【Nクリニック】はホームページより症例写真の閲覧を希望するメールを送れば症例写真のURLを送ってくれます。